干し芋の聖地といっても過言ではない ひたちなか市にある‥その名も “ほしいも神社” そこから徒歩3分の阿字ヶ浦駅にある “ひたちなか開運鐡道神社” どちらもちょっとおもしろい名前の神社ですね。さて、どんなご利益があるのでしょうか?!さっそく両神社を参拝してみました。
ほしいも神社・掘出神社
基本情報
所在地 | 【ほしいも神社】 茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町 172-2 【掘出神社】 茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦178 |
TEL | 029-265-9533 |
駐車場 | 15台ぐらい(非公式) |
URL | ほしいも神社・掘出神社 |
車でのアクセスだと、海岸線側から入る道の方が道幅が広いと思います。ひたちなか海浜鉄道方面からだと、少し道幅が狭い箇所があります。
駐車場は2か所あります。➊堀出神社下 と ❷ほしいも神社前 です。


ほしいも神社
令和元年(2019年)に建立された“ほしいも神社”。えっ?そんなに新しい神社なの?と思われるかもしれませんが・・。実は「掘出神社」の境内に新しく建立された神社です。

そしてそのご利益は・・【ホシイモノ(欲しいもの)は総て手に入る】?! つまり・・”干し芋” と “ホシイモ(ノ)” の語呂合わせによる ご利益が期待できる神社なのです。


ひたちなか市(阿字ヶ浦地区)の干し芋を一大産業にまで発展させた 小池吉兵衛翁他4名(宮崎利七翁、湯浅藤七翁、大和田熊太郎翁、白土松吉翁)が、ほしいもの神様としてお祀りされています。


神社の前には、金色のトライクが! 宮司さんから「座って写真を撮っていいですよ〜」とお声をかけいただきました。


とにかく色んなものが黄金色でして。神社の脇にある休憩所(プレハブ小屋)の中には、ほしいもが購入できる自動販売機が鎮座! 芸能人の方もご参拝されているようで、知名度が上がりつつあります。



この地で明治後半に ほしいも作り を始めた先人の方々の「郷土の一大産業にする」という想い・・ほしいもの神様と地元の町おこしの気持ちが実り、沢山の方が参拝される神社になったほしいも神社。まさにホシイモノを手に入れることができるというご利益が期待できるのかも!
掘出神社
掘出神社は、1663年(寛文3年)に創建された神社です。「掘って出た」ことにより堀出(ほりで)神社と命名されています。


ご由緒をまとめてみると、塚を掘り起こした際に “刀、折れた脇差、槍、鉾3枚、矢の根、具足、州枚形からがね2枚、天目” など が発見され、のちに水戸城中にて「磯前明神の本体(御神体)であろう」と結論づけられます。神体の御神鏡は当時の水戸藩主 徳川光圀公の奉納によるものから、水戸光圀公ゆかりの神社とされ 古くから学問・厄除け祈願の八幡さま・・と信仰されているようです。
掘って出たのは、サツマイモではなかったのですね・・(笑)


御朱印・グッズなど
御朱印は、堀出神社前の社務所でいただけます。書置きのみです。そしてなんと!裏面がシールになっているではありませんか!様々な神社で御朱印をいただいていますが、裏面シールというパターンは、はじめて見ました。実は、書置きタイプを御朱印帳に貼る際、うまく貼れずに紙が波打ってしまったりするので、シールタイプは画期的だと思います!(個人的には良き)





“掘出神社” は木々に囲まれてた厳かな神社で、”ほしいも神社” はきらびやかな黄金色。それぞれの神社が建立された時代が感じられるところが、ちょっとおもしろいですね。
ひたちなか開運鐵道神社
令和3年(2021年)に建立された“ひたちなか開運鐡道神社”。三鉄ものがたり実行委員会・ひたちなか海浜鉄道・地元の各種団体・これまでの携わった鉄道関係者・ファンたち が 街おこしとして作った神社です。
基本情報
所在地 | 阿字ヶ浦駅 |
駐車場 | なし |
URL | 三鉄ものがたり実行委員会 |
阿字ヶ浦駅専用の駐車場はないとのこと(駅員さん談)です。本来なら電車で行きたいところですが、今回は、ほしいも神社の駐車場から歩いてみました。徒歩2,3分の距離です。
ご神体が電車?!
なんと! ご神体はこちらの車輛【キハ222】です。



日本最古とも言われる気動車。昭和37年富士重工で製造される。北海道 羽幌炭礦で運行されたのち、ひたちなか海浜鉄道で44年にわたり無事故で活躍。平成27年5月にて運行を終了いたしました。運転席の窓(写真では右の窓)に雪国車輛のシンボルでもある旋回窓が採用されているのが特徴。※旋回窓とは、窓がグルグル回転して遠心力で雨や雪を跳ね飛ばす仕組みの窓です
現在は、ボランティアの方々によって再塗装されていますが、引退後、阿字ヶ浦駅の屋外で保存されていたキハ222のお姿はというと・・。

もう、この写真を見たら 鉄道ファン でなくとも、愛おしくなるぐらいのお姿。
もっと “キハ222” と”神社”ことを知りたくなった方はこちらから≫≫ 富士重工業製を訪ねる(SUBARUオンラインミュージアム)
参拝方法は?
阿字ヶ浦駅は無人駅です(駅員さんが常駐していません)

通常の駅だと、ホームに入るには入場券を購入する必要がありますが、阿字ヶ浦駅は駅舎を通ってそのままホームに入れます。

お賽銭箱が設置されている訳でも、社務所がある訳でもありませんが、ご神体を正面から拝見できます。(カラーコーンが設置されてるので、線路内の立入禁止区域には入らないようご留意ください)

気になるご利益は?!
ご神体【キハ222】は、運行中に ①ご長寿車両であること ②無事故だったこと ③たくさんの人を乗せ人々のご縁をつないできたことなど・・から、長寿・安全・縁結び などのご利益にあやかれそうです!
世界初!鳥居はなんとレール製?!
ひたちなか海浜鉄道[旧:湊線]の全線開通(1928年)以降、ずぅーっとその運行を見守ってきたレールです。


ひたちなか開運鐡道神社は、 街おこしとして作られた神社で まだまだ発展途上ではありますが、今後 御朱印やお守りなども阿字ヶ浦駅で購入できるといいなぁと思いました。
まとめ
両神社とも近距離にあり、両参りができます。ほしいも神社やひたちなか開運鐡道神社は【SNS映え】しそう。どちらも この地域に貢献された神様。 沢山の方が訪れて さらに地方が活性化してほしい!そんな願いが込められた神社でした。