隠れた名湯「横川温泉」
横川温泉郷は、茨城県常陸太田市の北部にあります。”里山” と “のどかな田園風景” が広がる温泉郷で、その歴史は古く“八幡太郎義家ゆかりの湯”といわれています。
平安時代後期に活躍し、後に鎌倉幕府を開いた源頼朝や室町幕府を開いた足利尊氏などの祖先に当たる源義家のこと。通称「八幡太郎」。
今回立ち寄り湯をした「中野屋旅館」のパンフレットに、横川温泉郷の由来が記されていました。
西暦1057年八幡太郎義家一行が奥州征伐に北上途中、陸奥との連絡路をこの地に設営しようとしていた折に湯壺を発見し、義家一行が湯小屋をつくり、このいで湯で戦いの傷や疲れを取ろうと入浴。その効きめが四日で現れる故、それがなまって横川の湯と言い伝えられている
出典:横川温泉 中野屋旅館 パンフレットより
はるか昔の時代を生きた源義家。歴史ロマンあふれる温泉郷ですね。
そして横川温泉郷には、3つの宿(中野屋旅館、山田屋旅館、巴屋旅館)があります。
中野屋旅館「立ち寄り湯」
今回は、中野屋旅館の「立ち寄り湯」をご紹介したいと思います。
基本情報
名 称 | 中野屋旅館 |
住 所 | 〒311-0506 茨城県常陸太田市折橋町1404 |
T E L | 0294-82-3311(代) |
立ち寄り湯 | 9:00〜21:00 |
駐車場 | 旅館前にあり |
入浴代はワンコイン!
日帰り入浴(立ち寄り湯)の料金は、大人1回限り 500円(税込)です。※小学生までは300円。
施設・設備
受付・館内
正面玄関の右側に靴箱があります。ここでスリッパに履き替えましょう。
「受付」は、玄関入って正面にあります。
脱衣所・化粧台
脱衣所には、カゴと施錠できるロッカーがあります。化粧品メーカーは資生堂。ドライヤーは2つありました。
お風呂
浴室には、「内湯1つ」と「洗い場4つ」。狭い空間なので、混み合っている場合には、残念ながらゆっくり入ることが難しい場合もあります。
自噴水の温泉で癒される
温泉は、自然に湧き出る自噴水(自然に地下から湧き出ている水)です。
浴室の入口にあった温泉成分書より、温泉の主な特徴をまとめてみました。
泉温 | 13.2℃ |
源泉 | 単純硫黄冷泉 |
水素イオン 濃度指数 | 10.1pH |
知覚的試験 | 無色透明・無味・硫化水素臭 |
効能 | 神経痛・リューマチ・婦人病・胃腸病・運動機能障害など |
♨強アルカリ性の泉質は、ぬめりが強く美容液のようなトロミのやさしいお湯です。
天然温泉水が飲める?!
浴室内にある蛇口からは、なんと!源泉をそのまま飲むことができます。
少したまごの匂いがする低温の源泉。身体の内側からも温泉効果が期待できます。
少したまごの匂いがする低温の源泉。身体の内側からも温泉効果が期待できます。
宿泊はリピーター多し
創業200年〝八幡太郎義家〟ゆかりの湯である「中野屋旅館」。 とろみのある良泉と地物食材にこだわった会席が自慢の宿は、各旅行サイトの「クチコミ」でもわかるように、リピーターが多いようですね!
横川温泉のお湯をゆっくり・まったり楽しみたい方は、ぜひ宿泊してみてください!
感想
筆者も何度か「立ち寄り湯」で利用しています。ぬるっとしたトロミのあるお湯が肌から吸収されて、湯上がりはポカポカ・お肌もツルツルになります!源泉水をそのまま飲めるというのもポイント。ただ1点気になるのは浴室・浴槽が広くないこと。(定員は4名ぐらいかな・・と思います)混み合っている時は、落ち着いて入浴できないのが残念。それでも良質のお湯がリーズナブルに楽しめるので、立ち寄り湯 または 宿泊で一度あじわってみてはいかがでしょうか?